さて、またまた即売会の個人情報問題。
といっても、今度は漏洩とか可用性とか完全性とかそんな話とは少々違っていて、「不必要な個人情報を要求してしまった」件。
四国初開催となる東方オンリー「東方四国祭」で、サークルに対して必要以上の個人情報提出を要求するという騒動がありました。
提出要求はメールで行われたそうで、メールの原文がコピペされているmixi日記もいくつか見かけましたが、メール本文に著作権が発生している可能性をふまえ、本blogでは内容をざっとまとめて著作権が発生しない領域(=個別の事実)にまで落とし込んで紹介します。
サークル名、本名
フリガナを追加要求
自宅住所
フリガナを追加要求、その他不完全な住所の場合は再度住所全てを要求
連絡先電話番号
連絡可能曜日・時間帯等の追加提出を要求
連絡先メールアドレス
携帯メール不可、24時間に1度以上確認していることを条件としてメールアドレスの追加を要求
サークル代表者
生年月日、年齢、性別の追加を要求
サークル参加者
全員の本名、HN、性別、生年月日、年齢
コスプレについての詳細情報
サークル参加者、というか売り子の人数リスト
頒布予定作品の詳細情報
各作品の(過去)発行総数まで含めた情報
これらの情報を、東方四国祭実行委員会は「混雑対応のために」という名目で要求しています。しかし、混雑対応のためにこれらの情報は「全て」必要なのでしょうか?
実のところ、これらの情報はイベンターにとって「あれば困らない」、少なくとも使い道は思いつく類の情報です。たとえば、大至急連絡が必要な際に電話で連絡したいこともあるでしょう。電話番号はあれば助かります。メールアドレスも然り。
サークルの構成人数が多いサークルには、確かに混雑面での配慮はあったほうが良いです。うちも織姫やってるので「極度にサークル人数が多い」という状況を経験したことはあり……大変ですし、一歩間違えば他サークルへの迷惑にしかならないので控えるべきだ、ということを学びました……逆に、主催側がそういったサークルへ配慮してくれるというのなら悪くはないです。平等対応のほうが重要だって?そんな悪平等、意味ないです。サークルがみな「自分たちのスタイルで」平等に楽しめる環境を用意してこそ正当な平等だと考えます。……花祭も含めて。
過去の詳細発行部数も有れば困らない、というかぶっちゃけ「欲しい」情報です。1作品をトータル1000部売ってしまうサークルがいたとしたら、四国祭のレベルなら混雑対応が必要です。
でも。これらの情報は、他の同人即売会は要求していないところが多いです。少なくともこれらの情報は「存在しなくても」同人誌即売会は運営できます。さらに、東方四国祭はいくら混雑対応が必要になる可能性があるとはいってもせいぜい40SP。東方だからといってもたかが知れてますよ。ここまで情報無くてもなんとかなるでしょう:「全てのサークルで何が起きるか分からない」と思えば良いのですから。ですから、これらの情報を集めようとしたことは「正当である」とはさすがに思えません。少なくともこれだけの情報を集めようとしたことを正当化できるほど、東方四国祭は正当な説明をしておりません。
とはいえ、この情報を要求したのは単なるミスにすぎません。そう、ミスです。……意図的に「妙な情報を集めようとした」ものではないでしょう。東方四国祭としては、「これらの情報があれば助かる」と思ったのでしょうから。少なくとも私にはそう理解することができますし、情報の使い道も想像はできます。
とあるところでこんな評論を目にしました:「これだけ無茶な情報を集めようとしているのは、むしろ東方四国祭自体が架空のイベントで、情報を集めてドロンするための詐欺行為なのでは?」と。この評論は、どう見ても単に「疑いすぎ」、被害妄想の類です。本当にありがとうございます。
そして、最大の問題は東方四国祭サイトの謝罪記述です:引用します
東方四国祭運営では、個人情報の管理については代表者である十川将也のみが行っています。
今現在、個人情報の漏洩、紛失はございません。
今後も個人情報の扱いには最新の注意をはらい、スタッフへの指導をこれまで以上に徹底し
今回のようなことが再発しないように尽力いたします。
個人情報の漏洩、紛失がないということは、今回のトラブルに何も関係がありません。自分たちは個人情報の管理をきちんとやっているのだというアピールなのでしょうが、本件トラブルが性質として漏洩、紛失に繋がりかねないものではない以上、「自分たちは個人情報保護の枠組みを本質的には一切理解していない」というアピールにしかなっていません。しかし、個人情報保護の枠組みを一切理解していないとしても、だからといって今回のトラブルを起こしたことを根拠として「いつどこで漏洩、紛失が起きてもおかしくない」という話でもありません。
この一件から読み取るべき内容は、個人情報取扱の重要性ではありません:むしろ適切なマネジメントの重要性なのです。
そして、この程度の話なら「40SP程度の小規模同人誌即売会なら、いつどこで起きても全然不思議ではない」程度のミスです。
本質的には些細なミスにすぎないのですから、あまり重く考えすぎずに、東方四国祭を楽しもうではありませんか。
……私は逝きませんけどね!<そもそも関東在住なのでトラブルがあるなしに関係なく参加自体困難
by 永年同人, on 7月 1 2009 @ 11:53:27
多分、今回の『ミス』は地方の入れ知恵でしょうと判断するしかないようです。
関東近辺のイベント等では暗黙のルールという物があり、ルール自体は
コミックマーケットに準ずるモノとなっています、でも 地方ではどうでしょう?
関西は関西の暗黙のルールがあり、東北は東北のルールがある様に、
関東圏では考え付かないルールを教えられて今回の結果になったとしか
思えません、過剰な情報の習得に過敏になっているのは関東等の大都市圏
自分達だけかも知れません。
過去の大型即売会では今回の様な事案は結構起きているもので、
関東圏の自分達が取り上げて何か言い切るコトは、地方者に不快なコトを
勧める事に繋がりかねませんし、自分達のルールを押し付けていると
取られても間違いではないのでしょう。
地方ルールって、関東に住む自分達が『 驚く 』モノがあったりします、
何もかも関東圏ルールやコミケルールを準ずると、地方の特色ややり方
が失われかねません。