北島/あかみのプライベートなブログです。

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身分証明問題・つづき

さて、前回は「どんな身分証明書を使えば、適切に年齢認証を行うことができるか」という問題を議論してみたのですが、結局「コストとリスクを天秤にかけて」ということで、あまり良い答えを導けませんでした。
では答えがないのか、というとそれも違うようです。

本質的に、この手の認証は「信用力の高い主体による認証を丸ごと信じる」形で行われています。公的機関による身分証明書を使った認証は、その最たるものです。ついでに、本人認証と年齢認証は違う、という議論からすれば、年齢認証専用の手段が「これまで存在しないから」難しい……という問いに対しては「新しくそういう手段を作れば良い」という返答が可能でしょう。
というわけで、同人即売会専用の手段として、こんなアイデアがあり得ます。

「同人即売会にのみ使える年齢認証システムとして、年齢認証カードを発行する」

つまり、何らかの「信頼を寄せられる主体」が年齢認証を代行・年齢認証カードを発行し、あとはイベントで然るべき本を買うときor然るべきゾーンに入るときに年齢認証カードを見せれば「本人が18歳以上である」ことだけは(信頼を寄せられている発行主体の認証に頼ることで)認証される、という仕組みです。
おそらくカードには顔写真が貼付されることでしょう。悪用に備えて通し番号も発行されるでしょう。そうすることで、悪用や偽造を回避する仕組みとなり得ます。一方、本名や住所は記載「されない」でしょう。認証する項目は年齢だけなので、本名や住所を記載するのは逆に筋が悪いです。カード偽造への対応策として暗号化してICカードのチップに埋め込んでおくという手もありますが、いい値段するんだよな……現実的なのはせいぜいシリアルナンバーを登録したRFID埋め込みくらいで、シリアルナンバーと本名・住所等の紐付けはサーバ側?

#同人即売会の多く&同人方面の買い手の多くから一般的に信頼を受けるような主体が現時点では存在しない、という問題はありますが……この問題自体も「肯定的に(=組織が生まれる方向で)解決されるべき」問題と考えています。アイデアの原点は「同人版MIAU」あたりのキーワードからふくらませていくのがいいのかな?

同人誌即売会では~特に近年の東京圏開催イベントでは~青少年健全育成条例に依拠する制約として、青少年に「見せてはならない」とされるものを青少年に見せないために、年齢確認の徹底やゾーニングの実施、場合によってはイベント自体に年齢制限をかけるなどの措置が求められています。
これらの制約は、本質的には条例に根拠を求めることができますが、実質的には会場側の自主(?)規制の形をもって、会場からイベント主催者への指示・要求として施行されることが多いようです。条例により公権力が直接表現を制約しては言論の自由にまつわる問題が不可避となりますが、会場が契約の一環として制約するのであれば言論の自由は「直接持ち出すのは筋が悪い」結果になるだけなので、会場側(とその背後にある公権力)の対応としてはリーズナブルなものです。
さて、この運用を実現するには年齢確認プロセスが不可欠です。本エントリの命題は「どのようにすれば」年齢確認が適切に行われたと見なせるのか、またはそうでないのか。

先日、とある都産即売会で、年齢確認手段として「タスポを認めない」という現場にぶち当たりました。議論の出発点をここに置きましょう。
本当にタスポは「即売会での年齢確認手段として」ダメなのか?または、「たまたまどこもタスポがダメだと思っているだけで、実際は問題ないのか?」。

年齢確認を適切に行う手段として一般的に知られているのは、公権力によって発行された証明書を用いたプロセスでしょう。具体例としては運転免許証あたりを想像するのがもっともわかりやすいです。確認される側は運転免許証を提示し、確認する側は「それ」が正当な運転免許証であることを確認した後に、免許証に貼付されている写真と保有者が同一主体であることを目視で確認することで、正当な運転免許証が主張する年齢を「運転免許証の発行主体が信頼に値すること」を前提として認めるわけです。
同様なモデルを適用すれば、保有者と身分証で記述されている主体の同一性が信頼でき、十分に信頼に足る発行主体が発行したことを十分な確度をもって信頼できるような身分証明書が出てくれば、同じ議論ができます。……とりあえず、これは何の問題もないケース。

問題のあるケースを考えてみます。最初に、身分証の発行主体がどこであるか十分な確度をもって特定できないケース。
典型的には住基カードが挙げられます。自治体は信頼できると言う人が多いでしょう。そこまではよいです。では、問題のカードは「本当にその自治体によって発行された」のでしょうか?住基カードのデザインは自治体によって異なります。ということは、見慣れないカードが出てきても「それが本当に正当な住基カードであるかどうか」を明確に判断することは出来ないことになります。ICチップ部分を読み出せば電子署名つきで判断可能ですが、そんなものをいちいち持ち出さなければ認証できないというのは即売会の現場を考えるとあまりに非現実的。

次に、発行主体が信頼に値するかどうかわからないケース。具体的には社員証や学生証が挙げられます。その会社、学校は本当に「実在するんですか?」
#住基カードでも同様の議論が起こります:その自治体は本当に「実在する」んですか?

最後に、発行主体が確かであったとしても、そもそもの証明能力に疑問符があるケース。典型的にはタスポを挙げるのが適切でしょう。発行プロセスは原則として郵送ベースなわけで、「どうとでも」ごまかせます。住民票を持ち出せば発行できるので、Aさんの住民票+Bさんの写真をタスポの申し込み書類として送れば、「Aさんの名前・年齢が認証され、Bさんの写真が貼られたタスポ」の一丁上がり。

では、このように「問題のある」身分証明手段を用いた年齢認証は、同人誌即売会の文脈で「致命的な」問題があるのでしょうか。本件の核心はこの部分。

そもそも年齢認証を行わず野放しにして、青少年が手にとってはならない作品を手に取ったとしたら。法的には、加害者としての正犯はサークルとなります。東京都では「青少年の健全な育成に関する条例」第9条、第9条の2でどちらも「何人も、青少年に指定図書類/表示図書類を閲覧させ、または観覧させないように努めなければならない」と明記されていますので、青少年がその手の作品を手に取った時点で努力義務違反が認められます。また、もしサークル活動が「図書類の発行を業とする者」として認定された場合、第28条の規定により「当該青少年の年齢を知らないことを理由として処罰を免れることができない。ただし、過失のないときは、この限りでない」と、処罰にぶち当たります。
#青少年保護の文脈では、たとえ青少年側が「作品の入手を望んだ」としてもサークル側は一切免責されません。青少年は「常に」被害者です。

ということで、年齢認証はサークル側に一切の過失がない形で行われなければなりません。……では、どんな方法を使えば「完璧」なのでしょうか。この答えは、明確です。それも、ありとあらゆる即売会の運用をあざ笑う形で。……どんな手法でも穴はあります。「偽造証明書」。
免許証は「誰もが知っている証明書」なので偽造が難しいですが、住基カードの偽造はより容易です:住基カードは自治体ごとにデザインが違うので、ある自治体の住基カードのデザインなんか、その自治体と縁のある人でなかったら知らなくて当然です。十分に古い発行日を設定してしまえば、当時はカード表面の偽造防止加工義務すらなかったのですから、偽造は簡単です。
では、偽造証明書を見せられて、それを確認しなかったというのは過失になるのでしょうか。……と一段ずつ掘っていくと、「現実的なコストでどこまで確認するか」と「十分な確認をしなかったから過失だ」のせめぎあいになります。

とある法律関係の方にこの話を雑談レベルで持ち出したところ、「身分証の発行主体に投げられるラインを基準にしたらどうだ?」という提案が降ってきました。つまり、身分証の種類と番号(もしくは特定可能な何かの情報)を控えるということ。たしかに、世の中では身分証による本人確認には「種類と番号を控える」というプロセスが入ってくることが多いです。
ここまでできれば理想ですよね。……ただ、混雑する即売会で、大量の人間の年齢確認を円滑に行うという観点から、種類と番号を「控える」ところまで行けるか?という問いは残ります。

何を証明書として使えば本人確認として適切かというのは、一部の文脈では公的な&オーソライズされた指令が出ているケースがあります。一例として、「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則」に記述されている、利用できる身分証を紹介してみます:そのまま並べると極端に読みにくいので、ざっと整理して記述。

  • 印鑑登録証明書
  • 戸籍謄本、外国人登録原票の記載事項証明書、住民票の写しor記載事項証明書
  • 国民健康保険、健康保険、船員保険、後期高齢者医療保険、介護保険の被保険者証(いわゆる保険証)、健康保険日雇特例被保険者手帳、国家公務員共済組合or地方公務員共済組合の組合員奨、私立学校教職員共済制度の加入者証
  • 国民年金手帳、児童扶養手当証書、特別児童扶養手当証書、母子手帳、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、戦傷病者手帳
  • 運転免許証、外国人登録証明書、住基カード
  • その他官公庁から発行された書類で、氏名、住所、生年月日、写真が揃っているもの
  • その他官公庁から発行された書類で、氏名、住所、生年月日が揃っているもの

この記述では、民間関係の身分証は一切排除されています。犯罪収益移転防止法は国際条約絡みの規定なので、国際条約のほうを読んでみないと何とも言えないかな。

別のパターンでは、公的な手続の文脈でも民間の発行した書類を身分証明として認めているケースがあります。典型的にはパスポート申請:「写真なしの公的証明書+写真つきの民間証明書」のペアを、公的な写真つき証明書と同等の信憑力を持つものとして認めています。

民間セクターで本人確認をかけているケースではどんなルールがあるのでしょうか。
プロメトリックというIT系資格試験を開催している組織では、こんな本人確認書類を提示しています。以下2点が必要ということで、かなり厳重な本人確認をしています。

  • 写真つきの本人確認書類 国家資格の証明書、政府機関発行身分証、学生証/社員証、写真つきクレジットカード 社員証の場合は顔写真があり、変造防止措置がかかっていて、フルネームが掲載されており、発行主体が明確であること
  • 自筆署名つきの写真なし本人確認書類 国家資格、政府機関発行身分証、学生証/社員証 or 健康保険証、健康保険カード、住民票のいずれか

こう見てみると、「民間セクターの発行する証明書に証明書としての効力を認めない」文脈は、犯罪収益移転関係に代表される少数の運用に限られていそうです。民間の証明書だからダメだ、という運用はちょっと固すぎるでしょう。

一方、身分証を「目視で確認するのみ、記録を残さない」という運用体系のほうには、過失が認められる余地が皆無ではなさそうです。ごく標準的な運用形態であることは間違いないので、そこに過失があると認められると影響は大きいですが……裁判でどうなるかは分かりません。最悪、身分証確認の記録を残さなければ「身分証の確認を行ったと認められない」という事実認定が降りてしまう可能性も全否定はできない、のかな……?

流行りがちな話題を持ってきました。というわけで、「同人活動」と「利益」の関係性の話。どんな活動をするか、という観点から見てみましょう。

基本的な建前として、「同人活動」は営利性を含まないと「定義」されています。その定義自体が真に正当なのか、そしてその定義は真に現実を反映しているかどうかは疑念がありますが、とりあえず置いておきます。

ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん からの議論

[同人ノウハウ]同人活動の継続性を高める手段としての「利益」
http://d.hatena.ne.jp/spqr/20090911/p1

を出発点に、以前mixiで議論した話を持ってきてみます。

まずは典型例(!)として、地方の即売会で見られる姿からちょっとした中学生・高校生の同人活動を例にしてみましょう。
#コミケが一番巨大なのでコミケを典型例……と考えてしまうと足を掬われます。あれはどう見ても異常空間。

田舎の同人活動では(同人誌を作ることもありますが)それ以上にラミカが重要なメディアです。ラミカを作るコストはコピーセンターに出したとして1枚50円~70円前後。1枚100円で売ると、ざっと30円~50円の利益。イベント参加費用は1000円くらいなので、交通費も考えても売り物生産以外にかかるコストは3000円くらいで何とかなるでしょう。ラミカを60枚売り切ればペイします。70枚売れれば帰りにスタバで一息つけます。80枚売ればファミレスで打ち上げができます。ラミネーターを持っていればコストは1枚10円以下。となると40枚売れればペイ、50枚売れればファミレスコースです。
同人活動をしたことがある方は、この「感覚」になんとなくほっとするものを感じるでしょう。同人イベント参加は疲れるので、帰りに一休みしたいはずです。そして、この話ではもちろんかかったコストを回収しての話なので、次の活動を続ける資金もあります。

あえて「典型例」と言いましたが、このケースは「慎ましやかな例」です。といっても、同人は自主制作であるというのは本質的に原点なはずなので、出発点はまずここだと思うんですよね。

一方。大規模に利益をあげるサークルの話も当然しなければなりません。サークルの利益金額ってのは基本的に極秘事項にされているところが多いようなので……作り手なら売れているサークルの本数と作品単価を聞けば「目の子で利益を見積もる」ことくらいはできますが、そんな怪しげな数字を使うより数少ないオープンになった数字を使いましょう。というわけで品川かおるこさんに登場していただいて。

異常感想注意報:「同人作家品川かおるこ脱税事件」から
http://teo.cocolog-nifty.com/column/2007/02/post_a7c5.html

こちらで紹介されているデータによれば、品川かおるこさんの3年間の総所得(=だいたいイコール利益と見てよいです)は約2億円とのこと。どこまでが同人でどこまでが商業かが実は不明なのですが、商業マンガ家の収益構造を考えたら多くの部分が同人と見てよいでしょう。……というか、おそらく商業は誤差レベルの数字です。所得ベースで3年間で2億、って数字はどう見ても穏やかに感じられるレベルではありません。

というわけで、同人で利益を上げる話には慎ましやかな話から暴虐的な話まで混ざってまして、レベルを切り分けずに次の議論に入って行くのはよくないです。

とりあえず、あかみ個人作品で利益率の話とかしてみます。自分の作品ならちょっとやそっとアレな話になってもそう大きな問題ではないのでwww
うちのサークルが大手でも何でもない、というかせいぜいとんとんくらいの構造を持つ中堅以下のサークルであることを証明してみます。

CLANNADソナタの楽譜本の、最初期にちょっとだけ作った「コピー本バージョン」。コピーで作った上に、製本だけ業者に出してリング製本にしました。こいつの生産原価が確か1冊1100円くらい。1冊1500円で売りましたので、完売前提として1冊当たりの粗利益は400円。10冊売ると4000円で、M3の参加費くらいが捻出できます。コミケでは10冊ではトータルで赤字。
で、10冊くらいしか売れないだろうと想定して動いていたのですが、「なぜか」委託申請が通るという想定外の事態が発生、100冊の生産をコピー本でやるのは非現実的なのでオフセ印刷に出してみました。楽譜本のノウハウを持ってる印刷業者に頼んだのでトータル8万円オーバーという恐ろしい金額がかかっていて、原価ベースで1冊800円。で、コピーとオフセで値段を変えるのにちょっと抵抗がありましたので、1冊1500円のままで売りました。利益率50%前後。で、これを50冊売り切ると、4万円の利益になります。……2年分+αのコミケサークル参加料金が稼げました。実際には交通費とかもかかりますから、厳密にはもうちょっと足りません。

加西祐佳変奏曲。こいつは「どこまで生産費を安くできるか?」の挑戦を試みてみました。印刷は東大駒場のゲスプリを使って、1冊当たりざっと目の子で100円。紙代とかファイル代とか含めても1冊300円~400円かそこらでできてます。解説書はCDがたしか1枚100円ちょいで、本をあわせても200円以下です。というわけでたしか原価700円くらいのものを1400円で売った計算に。もちろんその収益はサークル参加費で吹っ飛びました……というかアレは大阪のM3で出したので、往復交通費でマイナスですね!

なんだかんだで、このくらいなら「健全にサークル参加して調子良く売れたな」と思うラインは、コミケでなら自分の手元に入る売り上げが5万円~くらいの状況です。受託作品の売り上げは当然自分の手元には入らないので、萌えさいと。でのトータル売り上げにすると10万円弱くらいのラインになります。コミケ参加はなんだかんだで12,000円くらいのコストがかかると見ているので、5万売れると3割弱がコミケサークル参加のコスト。実はこのラインは「ショップ委託と同じ」数値です:ショップ委託はおおむねショップ側の取り分が3割、サークルの取り分が7割。

となると。利益率を50%に設定すると、売り上げの50%が生産費、うちの現状では30%がサークル参加コスト、残りの20%が個人の取り分です。たとえば音楽ソフトの購入費用、資料費、打ち合わせや遠征のための旅費をそこから出して行くので、あんまり余裕はありません。

このくらいの話が慎ましいと思うんですよね。

さて……と、ざっといろいろ話してきたところで。

実は、同人方面の収益構造は活動形態・活動ジャンルによって大幅に違ってきます。先ほど例に出した作品はうちの単独リリース「楽譜本作品」ですが、同人CDの場合はまた別の構造を持っています。そして、同人の活動形態は「同人誌を出す」だけではありません。同人演奏会や同人演劇公演、さらには即売会主催すらも同人活動の一つの形態です。

次はこのへんの話もできたらいいかな。

ここには部落差別系の文脈はありません。というかその手の人権系エントリではありません。
部落差別問題についても言いたいことはありますが、とりあえずこのエントリに投げる話ではありません。

というわけで。

大原則として、コミケにおいてあらゆるジャンルに与えられる機会は平等であることが望ましいと考えておきます。

あっとまーく・いんくりめんとさんから、先日のエントリ「C76の東方スペース大混雑に思う」へコメントをいただきました。

もはや配置ゲームというか、運営ゲームとしか見ていないような印象。
「東方だから」という逆優遇は見てて腹が立つものです。

実際、こんな優遇……というか特別対応をしないで済むならそれがベストです。コミケをゆとりをもって開催できる然るべき規模の会場(注:日本には存在しませんが)であれば、東方といえども特別対応は必要ないでしょう。

しかし、現実的な答えとしてビッグサイト(=もう余裕がない)で開催する上で「平等」を押し通し、東方のような超混雑ジャンルへの配慮を怠っては、「現実的な意味で」コミケの運営にプラスとは思えません。今回、神主の並び列には「もう並べません」札が出現したようです。これも通常のコミケと比べたら特例措置の部類でしょう。「今そこに」現実的に問題があれば、平等にこだわることなくピンポイントで対応する必要があることもあります。

東方ジャンルの混雑解消は東西連絡通路への極端な過負荷といった形でコミックマーケット全体にとってまもなく喫緊の課題となる性質の話であり、そのためなら(致命的な悪影響をもたらさない範囲で)先例に対する決定的なイレギュラーもゼロベースで考える必要があるでしょう。

もちろんのことですが、東方に限らず、極端な混雑ジャンルが出現したら当然同じようなことを考える必要があります。その意味では、こういった考え方は「平等」です。

#東方の大混乱は、かなりの部分を解決できる方法がもう1つあります:「本家無条件落選」。ただ、この手法は私としては「思考する=問題点を探す」ことはできても、現時点では現実的に提案することができるような話ではありません。それこそ「サークルに与えられる平等の範囲」を軽く侵害する話と考えます。本家落選をも選択肢として考えねばならない状態は、さすがにもう一歩先の話でしょう。
#準備会の一部ではここまで「考えてはいる」(そして、現時点では問題点とメリットを見くらべて前者が勝るので実行しない)とは思いますが……

そういえば、コミケの抽選は「ジャンルごとの当選比率」はジャンルにおおむね依存しないと言われていますが、誰も「サークル一つ一つにとっての当選確率がサークルに依存しない」とは言ってませんよねぇ。
産経新聞の「民主党の思うとおりにはさせないぜ」騒動と根元は同じだと思いますが、コミックマーケット準備会も決して「中立不偏である」とは言えないのが現状のような気がします。米沢代表の時代は「中立不偏な準備会」を本気で目指していたように見えましたが、現在は……orz
もちろん「コミケにとって耳の痛い批判をしたサークルを抽選で無条件に落とす」ようなあからさまなマネはしないはずですが、もうちょっとクリティカルな話になると効いてくる予感。

もう一つちょっと追記を。
今日の言わせれ」さんから「外の人」から見たらもっともな意見なんですが…を読んで。

理念上云々という議論は、どうしても「明確な答えが出しづらい」ことが多く、クリアカットな議論にはなりにくい傾向があります。(そして議論やってるうちに離反が明確化したりorz)
一方、「現実的に可能か不可能か」という答えは、「現実的に出したい結果」が明確であれば理念を経由した議論よりは簡単なことが多いです。そして、議論を展開する過程=調査を通して未来への鍵が見えてくることもあります。
だから、うちの場合は理念を語って議論をはじめるより、先に「現実的に今どうやったらこの問題を解決できるか」レベルから考えはじめることが多いです。いくら理念で語っていようが不可能なことは不可能ですし、理念が物理学をねじ曲げたりはしないので、難しければ難しいほど現実的な話を出発点にしたほうが分かりやすくなります。

 

ブログの作者

北島(非同人方面)/あかみ(同人方面) です。いろいろやってます。