Posted on 2009 under 雑多な記事 |
31
8月
政治記事の次は、とりあえず同人記事で毒を薄めておく件。
C76では東方ゾーン(東1-3あたり)を中心にとんでもない混雑が起きました。結果として西→東の移動に1時間以上という話が(噂では2時間すら)出ています。じゃあ、この混雑をどうしたら解消できるか?という話。
まず、議論の前提として押さえておかねばならないこと。
東西連絡通路(通称ゴキブリホイホイ)は、実はそれほどキャパが充実したルートではありません。原因は西も東も「入るのにエスカレーターが必要」なこと。以前はまだ大した隘路ではなかったのですが、西1~4エスカレーター故障事件以来ビッグサイト内のエスカレーターは(少なくともコミケでは)1段空け運用が必須になり、完全に隘路としての性格を帯びてしまいました。
というわけで。東方は現在ざっと目の子で1700SP。「大混雑を起こす1700SPを何処に突っ込むか」という観点での議論が必要です。
C76では東館に突っ込まれました。東館への主要な入場経路は駐車場待機からの入場と連絡通路経由。駐車場からの入場は少なくとも一方通行なので、東館への需要はざっと考えても東西連絡通路にそれなりの負荷をもたらします。1人につき1片道以上と考えてもそう大きな間違いはないでしょう。では、その負荷はどこで待機させられるのでしょうか:答えは単純で、ゴキブリホイホイ、つまり屋根の低い通路にかなりの人数が叩き込まれます。
逆に、西館に東方を突っ込んだ場合。やはりアトリウム~西館の通路は大規模な混雑が予想sれますが、西館へのルートはゴキブリホイホイに比べ屋根の高いゾーンが主流。屋根が低いのは西館脱出ルートのごく一部だけであり、滞留があったとしてもそこまで苦しいルートとは言えません。
ゴキブリホイホイは通過を前提とした構造であり、滞留、それも大規模な渋滞滞留を想定した構造ではありません。以前C74でも東西連絡通路にそこそこの滞留があり、ゴキブリホイホイの通過に10分以上かかった経験がありますが、たった10分でも息苦しさは相当なものでした。今回は10分どころではなかったでしょう。
というわけで、東西連絡通路に負荷がかかるのは「それ自体ちょっとよろしくない」事象です。しかも単なる混雑とは違い、「滞留を元来構造上想定していない部分に大量の滞留が起きる」構造になります。
この議論をふまえて、どこに突っ込むか。正直、東西連絡の負荷を「今よりも落とす」ことを考えると、東方のメイン配置先は西館しか思いつきません。では、「西館=東方」をやってしまって良いのか。
元々コミケでは西館には超混雑ジャンルを配置してこなかったという印象があります。前回までの3日目で修羅場を現出させてきたのも東館です。果たして現在の東方を西館に突っ込む(=西館に超負荷がかかる)場合に起きる現象に準備会スタッフが対応しきれるか?という疑問もあります。
いろいろと考えてみたのですが、なかなか最適解が思いつきません。1つのジャンル内を分割すればまだ答えが皆無でもないのですが、コミケの場合「ジャンル内交流」を旗印に、原則ジャンルの分割は行わないで来ました。しかし、東方規模のジャンルならジャンル分割の悪影響は些少。最悪の場合の選択肢として考えても良いのかもしれません。
もしデジタル一連のジャンルを分割するなら、私ならこう分割します。
1.音系
東方、ボカロ、その他ひっくるめて、表現メディアが音なもの サークル数次第では東方音系だけは分離してもいいかも
2.その他デジタル男性向け
表現メディアがデジタルなもの
3.その他デジタル女性向け
要は女性向け同人ゲー。
4.東方アナログ&非音系デジタル
5.ボカロアナログ&非音系デジタル
6.同人ゲーム二次創作男性向け(月姫含む)+type-moon
7.同人ゲーム二次創作女性向け
8.サンホラ(もしくは類似構造ジャンル)
type-moonを6に押し込んだのは、月姫メルブラあたりの二次創作と同人ゲームを並べようという趣向。fateと月姫が別れるのも違うので。
で、3・7・8はジャンルコード同一で大丈夫です。男性向け同人ゲームと女性向け同人ゲームは客層ほぼ分離するので場所を分けるのは問題なくて、女性向けはゲーム恋愛の片隅に押し込むむ現状でそんなに問題ないです。
サンホラを「ゲーム恋愛」はちょっと(?)違う気もしますが、全体的な配置を工夫することでなんとかなるでしょう。
#女性向け同人ゲームの二次創作は「現状のコミケでは」ほぼイコールで花帰葬二次創作ですが、どうも状況が変わりつつある予感がします。手元の情報を信じる限り最低でもあかあか二次創作は来ますし(haccaworks*二次創作で押し込めても良いとは言いますが)、他にもオンラインだと二次創作のコミュニティが実在している原作が実在します。
#実は「同人に対する二次創作」にはもう1パターンあります:原作がゲームではない場合。ただ、さすがにゲーム以外の原作に対する二次創作はジャンルを形成するほどの規模にはなってないという観測なので、創作の片隅・原作さんの近くに押し込めばいいかな。
コミケのジャンルコードよりは一段細かい粒度でやってるので、オンライン申し込みのサブジャンルになるのかな……。
Posted on 2009 under 雑多な記事 |
31
8月
えーと、ブログで政治のネタを振らないのは、炎上させないための基本、でしたっけ?
でも、そんなこと言っていられる場合でもなさそうですし、書きたいことは山ほどありますので、民主党ネタを。
まず、私のスタンスを明らかにしておきます。私は、全選挙権を民主党にぶち込みました。言い換えれば、選挙区も民主党議員、比例区も民主党ということです。
理由は単純で、「自民党に(ここまで無茶やっても)政権を継続運営できるというメッセージを与えないため」です。架空の選挙(=郵政選挙)で選ばれた(正確には「支持された」)架空の総理(=小泉)も論外ですし、その後架空の国会が勝手に総理の首をもてあそんだのに至っては先進国レベルにすら見えません。……日本でしか起きないことだから、日本レベル=「先進国レベル」でいいのか?
そんなことをやってのけた政党に、少なくとも一度はNoを突きつける必要があると考えました。
というわけで民主党は案の定大勝利。一時は投票率が低く自民勝利か?と思わせた瞬間もありましたが、最終的には民主党が衆院選史上最大の勝利を収めました。少なくとも全ての民主党への投票行動が「No自民党」という発想によるものだとは思いませんが、無視できない数の「No自民党」という考えがあったことは間違いないでしょう。
民主党は勝利しました。言い換えれば、次の政権の舵取りを民主党に任せました。しかし、それで民主党がフリーハンドを渡されたと思うのは間違いです。……まさに小泉政権の際に自民党がやってのけた誤りそのものです。産経新聞の名言「民主党さんの思うとおりにはさせないぜ」は至言です。まさにその通りで、民主党は政権運営経験がないだけ、より厳重に監視する必要があります。
民主党の政策は「反自民」的な要素も多いですが、自民党の政策の全てが間違っていたわけでもありません。「反自民」な政策は個別には見目麗しく見えますが、トータルで最悪の政策であることも考えられます。
民主党には、これまで通り、否、これまで以上の厳密な監視が必要です。それは民主党に問題があるからという話ではなく、政権与党というのはそんなものなのです。
もし民主党がアホをかましたら、次の機会は1年半後の参議院選挙。そこで審判を下しましょう。かましたアホの性質によってはそれまでに解散総選挙に追い込まれる可能性すらあります。
政権与党にとっては「政権交代になる可能性がいつもある」と思うだけで、緊張が深まるのは当たり前のこと。民主党には、緊張感をもって政治にあたってほしいと考えます。
Posted on 2009 under 同人文化 |
19
8月
http://d.hatena.ne.jp/rikio0505/20090817/1250503288
りきおの雑記・ブログ
幼馴染オンリーイベント「Little Breaker!」が中止に
から。
例大祭7と日付のかぶったリトバスオンリー「ミッションスタート3」が延期になったそうです。
即売会中止(以下日程変更等含む)というと無条件で「叩く対象」という話もありますし、コミックマーケット、コミックシティやブロガー、2ちゃんねるが作る空気は「基本的には、即売会中止は最大級のタブー」というもので間違いありません。
例大祭同日開催として、ミッションスタート3の開催が果たして可能かどうか。
きわめて難しいことは間違いありません:例年のパターンを見る限り、男性向け方面を中心に即売会スタッフ経験豊富なメンバーはほぼ全員例大祭スタッフに食われます。リトバスは大規模ジャンルではありませんが、メインが男性向けなことは確かです。
女性向け方面が軸で男性向けもちゃんと分かっているというスタッフがいれば(そして例大祭に食われないこと)開催不可能ではなさそうですが、リトバス女性向けサークルは男性向けの中では多い部類だとは言えトータルの数はまだまだ少ないです。
というわけで、ミッションスタート3の「例大祭同日開催」は可能か?という問いに対しては、やはり厳しいと言わざるを得ません。
日程変更もしょうがないのでは、と思います。
じゃあ、その日程変更の責任をどこに負わせるか。そもそも、これだけ十分早期に日程変更が告知されている時点で、「解決されるべき責任」がどこにどれだけあるのかも疑問ですが。
例大祭当局による日程根回しが遅すぎる、というのは例大祭6の際にも問題になりました:東方オンリーが1本中止になっているはずです。では、その問題は「解決可能」なのでしょうか。この問いに対しては、一切の答えが知られていません。社務所の発表が(可能性に照らして)十分に迅速になされている、と信じるほかないのです。
結局、イベント主催者側にとってある程度は「例大祭がかぶってきたら運が悪いと思って諦める」と考えざるを得ないのではないでしょうか。例大祭とその他関東圏の公共会場の予約可能スケジュールを比較すると、他イベントに比べて日程確定が遅めなのは事実です。だから、例大祭を非難して何が始まるのでしょうか。
われわれとしても、イベントの中止・日程変更を無条件で最大級のタブーと見なすのは止めにして、もっと現実的な批判を考えようではありませんか。
今回のリトバスオンリー「ミッションスタート3」は「例大祭がかぶってしまったために開催中止」に追い込まれました。例大祭がかぶろうとも別ジャンル、サークル、一般はそこそこ集まるでしょうが、相手が例大祭ではおそらくスタッフの確保ができません。単に、ミッションスタート3は気の毒だった、ただそれだけの話です。
Posted on 2009 under 雑多な記事 |
8
8月
同人音楽以外の領域でも、「やたら同人音楽っぽい」サウンドを書く作曲家はちょくちょくいらっしゃいます。そして、その人がもし真のプロであれば……?同人音楽好きの方にとって、とても面白いサウンドを知るための良いきっかけになるでしょう。
というわけで、同人音楽にあえてカッコをつけることで、「同人音楽のサウンドが持つ価値観を共有している」面白い作曲家の紹介を。
まずは、吉松隆。同人どころか押しも押されぬクラシックの大作曲家ですが、ちゃんとした作曲教育をほとんど受けていなかったり、若い頃にはロックバンドやってたり、もちろん大学も音大ではなくと、意外と同人音楽の作家さんとも「共通する?」ポイントがある方です。
サウンドは極美のかっこいい幻想系。吉松作品は若い頃の曲のほうが人気がありますが、最近の曲も綺麗な作品ばかりです。
初期作品からは代表作「朱鷺によせる哀歌」を。といっても、同人方面の方(特にクラシックを聴き慣れない方)には一曲目としてはあまりお勧めしません。
ポップス系の意味では、彼の唯一のポップス作品:「ランニング・ショット」も悪くはないです。逆にクラシック側から入ると、「ポップスのわりにやたらに細かい音が書かれてるな」と思うことも:吉松作品は意外と音符過剰なところもあるんですよね。時期的には「朱鷺」~が評価されて、クラシック方面でもいろいろと作曲賞を取ったりしていたころになります。
ピアノ作品では、やはり「プレイアデス舞曲集」。田部京子のCDを買っておけばOK。
そして、初期以外のオーケストラ作品。どの曲も美しいし(同人方面の意味で)幻想的ですが、何曲か選ぶならピアノ協奏曲「メモ・フローラ」、交響曲第4番、トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」をチョイスしておきます。クラシック方面だと評判あんまり良くないですが、それは「ポストモダンではない」くらいの意味に捉えておいてください:同人文化が持つ独特のロマンティシズムに通じるものは、吉松作品には(特に中期以降には)山ほどあります。
オタク方面の文脈をいれるならアストロボーイ/鉄腕アトム。音楽はほぼ全面的に吉松さん担当です。
#といっても、吉松さんを説明するのに「21世紀版の鉄腕アトムの音楽担当」という表現が意外と通らなかったことが多く……。
Posted on 2009 under 同人文化 |
8
8月
我々が常識(=一般的な姿の集合体)として持っている知識では、同人活動は「サークル」が主体となって行われることが一般的、となっています。……ということで、いつもの芸風に基づけば「果たしてそうである必然性は?」と来ます。
なぜ「サークル」だったかというと、そうでなければ印刷ができなかった時代があったから、という「単なる歴史的産物説」が説得力を持っています。で、だんだんコピー技術や印刷技術がコモディティになってきた云々と。であれば、今となっては果たして「サークル」である必要すらあるのだろうか?という問いがあります。
一つの回答としては、「同人活動とはサークルが主体になって行われるhogehogeな活動である」をそもそも定義にしてしまうこと。そうすれば、サークルが主体でない活動は同人活動ではないので、主体は「サークル」である必然性を持ちます。……この場合、「サークルとは何か?」という疑問が出てきますが、ともかく同人活動の主体に「サークル」とラベリングされるわけですから、とりあえずそれはそれでよし。
一方、サークルが主体であるのは単なる歴史的産物(と同人即売会の運用)による安定点にすぎないと考えれば、次に「サークルが主体ではない同人活動にはどんなものが考えられるのか?」という疑問が出てきます。実はこの手の話には山ほど実例があります:立体物のほうではイベントにアマチュアとして参加する主体のことを「ディーラー」と言います。男性向け同人誌即売会方面ではイベントを「主催する」ことは「同人活動であって、サークル活動ではない」部分に落ちます。歌姫は個人でサークルを持っているケースも多いですが、サークル活動と全く別の領域で個人活動を展開するのが一般的です。単独のボイスコともなればサークルを持っているのは少数派。同人誌即売会へのスタッフ参加も一つの同人活動でしょう。
というわけで、同人活動は「サークル」によって担われなければならない、という概念は(それを定義としない限り)意外と脆弱な話です。というわけで、そこをぶっ壊した先にどんな未来があるのかを知りたくなります。次に私が考えているのは、同人活動を行う主体のネットワーク化。「自分で創作して自分で売る」姿が古典的な(旧来の)同人「創作・頒布」活動であるとしたら、ネットワークとして仕立てた先には「自分たちで創作して自分たちで売る」スタイルが見えてきます。
同人創作には、狭義のの創作活動が終わった後にも営業・制作活動的な取り組みが続いていくという特徴があります。しかし、あちこちから話を聞くと「創作はやりたい」けれど「営業・制作活動はきつい」という話題も耳に聞こえてきます。これまで、私もあちこちのサークルさんに個人的に営業・制作活動をお手伝いするという形でそこらへんの壁を越えられるように仕込んできましたが、いよいよ次はそういった活動のネットワーク化を考えていける時期なのではないでしょうか。仕組みとして壁を越えられるようになれば、また次の壁が見えてくるでしょう。
具体的なアイデアレベルに落とすと、同人企画の運営リソースを提供するProject Manegement Office (PMO)や、頒布まわりを一元的に担当する流通担当者といった姿が見えてきます。単独のサークルでこういったスタッフを持つのはあまりに芸のない(巨大サークルなら止めませんが)話ですが、複数のサークルでPMOや流通系を一元化して持っておくのはそこまで筋が悪くない気がします。
……実は、近い実例は皆無じゃないんですよね。ただ、現状を見ているとどうしても大手サークルさんの利便性にフォーカスした仕組みばかりなんじゃないか?という懸念は否めません。
中小のサークルでも、ちゃんと手を組めば大手サークルと同じくらい面白い規模で面白いことができる。そういう未来が来て欲しいものです。