さて、先日のエントリで「地方の同人活動のスタイルは、それぞれの地方に最適化されているかもしれない」という話をぶっ放しました。
地方のイベントは、少なくともその地方の事情に部分最適化されている可能性があります。そして、「部分最適」である以上必ずしも全体最適ではない、局所的な最適解に落ちている可能性は否定できません。
「グローバル化に追随するには全体最適に持っていかなければならない」といった話には耳にタコができているわけですが、とりあえず「全体最適に持っていく必要がないこと」は簡単に証明できます。
全体最適な状態は、局所的に見た場合常に「部分最適と等しいか、部分最適よりも劣った状態」にあります。で、地方の同人即売会の場合、ステークホルダーの大多数は現地の人達、それも東京その他「全体最適と直結する空間」にアクセスできる環境にない人であり、「全体最適を全体として享受できる」立場にはいません。となると、地方の同人即売会の場合、大多数のステークホルダーの受けるメリットを最適化するためには、全体最適を目指すことはは部分最適を目指すのと同等か、もしくはそれより劣った結果をもたらすことになります。
Project Arbalestがやってきたことは、「地方イベントとして二番手を最適化する」ミッションでした。地方の一番手を目指すことは、彼らは決して目的に加えていません。言い換えれば、一番手になれたとしてもそれは評価の対象外。たとえ巨大イベントを実現できたとしても、その評価は単に「3000SPのイベントを開催し、成功させた」というパラメータを評価関数に突っ込んだ結果にすぎず、それが一番手であるか二番手であるかは関係ありません。
#九州なら3000SPを実現すれば一番手ですが。
で、いろいろな戦略があり得るわけですが、Project Arbalestは「即売会そのものをゼロベースで考え直す」戦略を取ったと理解できます。幸い、良いか悪いかに関わらず即売会の実例は山ほどあります。実例を構成要素レベルにまで切り刻んで、どのように組み合わせれば(もしくは外部から新しいものを持ち込めば)良い結果を得られるか。そして、どの結果がベストか。
で、イベントをそれぞれ局所最適に落とし込むことは、イベントの個性を強化することにも繋がっていきます。東京の大規模オールジャンル、中規模オンリーイベント、地方のオールジャンル、地方の聖地開催系オンリーイベント、どれも個性があればそれぞれ面白そうじゃないですか。
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